感謝の反対語

感謝の反対語は?

私が高校生のころ、校長先生が朝礼でよくお話しされていたフレーズが、今でも忘れられない。

それは「何でも当たり前だと思っちゃいかんよ」という言葉。

いろいろな方々に支えられながら生きている。生きているだけで、感謝なのである。

周りの方々にしていただいていることは当たり前ではない、と教えていただいた。

つまり、感謝の反対語は「当たり前と思う気持ち」だ。

さて、もう一つの考え方がある。

私たちは感謝をしたら、その気持ちに報いなければならないという気持ちになる。つまり感謝の反対語は「報い」であるといえよう。「報い」とはお返しする行動、誰かに、何かに貢献すること、尽くすこと、奉仕とも言い換えることができる。

だから「感謝」の反対語は、2つあるのだ。

でも、「当たり前」という気持ちと「貢献する」という行動を並べると、あることに気づく。それは「貢献すること」=「当たり前」という関係だ。

誰かになにかをしてもらうことは当たり前ではない。だけど、誰かに何かをすることは当たり前なのだ。

さらに大きな視点から、私たちが生きていられることは当たり前ではない。だけど、私たちを生かしている存在があるとするならば、その見えざる存在に奉仕するのは当たり前なのだ。