岩に現れた般若

忘れもしない。1996年2月10日。

北海道の余市に近い豊浜トンネルで大規模な岩石の崩落事故があった。その際、その下を通っていたバスが岩の下敷きになり、20人の犠牲者が出た。大惨事だった。

トンネルの中の犠牲者を救うために、岩盤にダイナマイトを仕掛け発破を試みた。第2回目の発破のあと、岩石の形がまるで鬼か般若のような顔に見えた。それは私だけではなく多くの人が目撃して、今もネットにあるくらいだ。

私はあまりに不思議で、それをご神歌でお伺いした。その時のご神歌が、

矛取りて天馬駆け巡らす時ぞ秋蹄無尽に踏みきし進まん

というものだった。

まるで神代の聖戦を意味するようなご神歌に思われ、再度、ご神歌でのお伺いを試みた。すると、またしても全く同じご神歌ではないか。

時は10年以上経ったころだった。

我が家では家族LINEでご神歌を配信している。妻が子供たちを思ってのことだ。

ある日のご神歌が、上記のものだった。痛烈な思い出があるご神歌なので、その時の思い出をLINEで伝えた。そしてたしか今頃だったよなと思い、ネットで調べてみたら驚愕!ちょうどその日、事故があった日だったのだ。

そして最後のエピソード。

ある冬の日、朝方のこと。北海道のトンネル崩落事故は確か今頃だよなとふと思った。気になってスマホで調べてみた。そしたら、事故があったのは1996年の2月10日、ちょうど28年前の今日だつたのである。